<研 究 推 進 計 画> (平成24年度)
T | 研究主題 | 心豊かで主体的に活動できる子どもの育成をめざして |
〜かかわり合う場を大切にした道徳教育を通して(1年次)〜 |
U | 主題設定の理由 | |
平成23年度から改善された新学習指導要領では、児童の課題を踏まえ、「改正教育基本法等を踏まえた学習指導要領改訂」「『生きる力』という理念の共有」「基礎的・基本的な知識・技能の習得」「思考力・判断力・表現力等の育成」「確かな学力を確立するために必要な授業時数の確保」「学習意欲の向上や学習習慣の確立」「豊かな心や健やかな体の育成のための指導の充実」を基礎的な考えとし、本校では移行措置期間の平成21年度は「思考力・判断力と表現力を育てる手立てのあり方」を、平成22・23年度は「思考力・判断力と表現力を育てる指導の工夫を通して」を副題に据え、児童の学力向上を目指して研究を推進してきた。特にペア・グループ学習を有効に取り入れることで、児童の表現力を高める研究を算数科を通して行い、一定の成果は上げたと考えられる。 本校の児童は、地域の方々の温かい愛情に包まれており、明るく素直である。しかしながら、近年以下のような課題が生じている。まず、その一つとして、「基礎・基本」定着状況調査結果からも明らかなように、「自己肯定感」や「自尊感情」の低さがあげられる。自分自身はもちろんのこと、友達が誉められても素直に喜べない実態がある。次に、保護者のアンケートから、「学習意欲の低さ」「学習習慣や生活習慣が身に付いていないこと」などが課題としてあげられている。「やる気がなく集中力が続かない」とか、「嫌々勉強している」などの声もある。さらに、日々の子どもたちの様子から、自分への自信のなさや、自らの学習や将来への不安を感じている子どもたちが多いのではないかと思われる。 以上の点から、引き続き「思考力・判断力・表現力等の育成」には力を入れる一方、教育活動全般において、児童相互・児童と教師・地域の方々とのふれあいなどかかわり合う場を大切にした道徳教育を進めていきたい。また、児童の「思考力・判断力・表現力等」を育む観点からも言語活動の充実を図り、昨年度まで取り組んだペア・グループ学習を取り入れながら、心豊かで主体的に取り組む子どもの育成に、全教職員の意識統一のもと、取り組んでいきたい。 |
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V | 研究内容と方法 | ||||
1 | 内容 | ||||
(1) | 研究の重点目標〈めざす子ども像〉 人の気持ちを大切にして、場に応じた言動ができ、温かい言動に満ちた子ども | ||||
H24(1年次) <道徳授業>主として自分自身に関することがきちんとできる。 H25(2年次) <道徳授業>主として他の人とのかかわりを適切にもつことができる。 H26(3年次) <道徳授業>主として集団や社会とのかかわりを適切にもつことができる。 |
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(2) | 研究仮説 | ||||
「日々の学校生活で、当たり前のことが当たり前にできるようにするには、自尊感情が欠かせない。学校生活のあらゆる場面で自分が大切にされており、なくてはならない存在であることを実感できてこそ、相手を大切にする心を育むことができる。自尊感情を高めることが、学校生活での子どもたちのクオリティーをあげることにつながる。」 | |||||
(3) | 検証方法 | ||||
@ 道徳授業 教材の中の主人公の気持ちにより添い、自分の考えや思いを書いて、ペアやグループで伝え合い、みんなで話し 合うことや、低学年では登場人物になりきってロールプレイするなどの言語活動をとおして、児童の様子や、書い たものなどから児童の変容を見取る。 A 学校教育活動全体 日々の生活の中で、確かに児童が変わったという実感のあるものに取り組みたい。 いろいろな活動場面で、声をかけ合い協力し合う姿を見取る。 |
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V | 年間計画 |
月 |
研 究 事 項 |
4 |
・ 役割分担 |
5 | ・ 全体研修会 |
6 | ・ 「基礎・基本」定着状況調査(5年生) ・ 道徳授業参観日 |
7 |
・ 全体研究会・協議会 |
8 | ・ ミニ研 ・ 小・中連携教育研究会 合同研究会 |
9 |
・ 全体研修会 |
10 |
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11 |
・ ミニ研 |
12 |
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1 |
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2 |
・ 全体研修会(研究のまとめ) |
3 |
・ 全体研修会(次年度への見通し) |
年間 | ・ 学年・グループ研究 ・ 授業公開 |
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update : 2012.4