韓国人原爆犠牲者慰霊碑
 
 敗戦の時日本にいた朝鮮人は約300万人、広島には、三菱造船所などを中心に約10万人が在住していたと思われますが,その実態は不明です。だから,被爆者の数も死者の数もかりませんが,そのうち3万人以上が被爆し2万人が死亡したのではないかといわれています。

 そうした同胞の死を悼んで、1970年、在日大韓民国居留民団広島県本部によって建てられたのがこの碑です。

 亀をかたどった台座には、双竜を刻んだ冠をかぶった碑柱があり、中には判明した死没者名簿が収められています。韓国の銘石を運んで建造したもので、死者が亀に乗って昇天するという朝鮮の言い伝えにもとづいています。

 この碑は,平和公園の川向こうにありましたが,平和公園内への移設を望む声が強く、1999年ここに移設されました。

 この碑のまわりに敷き詰められた小石には、修学旅行生をはじめ、ここを訪れた人々が名前やメッセージを書いています。

 この小石に、異境で原爆を受け亡くなった人々への追悼と、平和への願いが書かれているのも特徴の一つでしょう。

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